CO2・温湿度の測定器のしくみ
子どもの頃、機械いじりが好きで、家にあったラジオなどをよく分解したものだ。最近の製品は、安全上、分解できなモノが多いようである。
人も機械も分解(掘り下げ)てみなければ、その良さや素晴らしさは分からない。
さて、CO2・温湿度の測定器を分解してみた。さりとて、分解してみても、電子部品でいっぱいなのだ。
今の製品の分解に欠かせないのが、インターネットによる製品情報である。
まず、CO2。これは、センシエアーのK30である。CO2による赤外線の吸収、つまり、ランベルト・ベールの法則が原理である。
つぎに、温湿度センサーは、回路にはAIN-32と書いているが、Web検索で出てこないのでT&Dオリジナルであろう。
カタログを見ると、温度は「サーミスタ」、湿度は「高分子膜抵抗膜」と書いている。サーミスタは、よく知っている。
湿度センサは、TDKのCHSシリーズの回路を参考に考えてみる。抵抗変化型か静電容量変化型なのか? 湿度センサーを透かしてみると、どうやら櫛形電極なので、抵抗変化型らしい。
回路は、z-f変換(駆動)回路、負帰還の時定数制御(リニアライズ回路)、温度補償回路、出力規格化回路から構成されているらしい。
ここまでにしておこう。